
というのは、本当に自然とか周りの環境とか両親とか親とか近所のおばちゃんとかが上手に自分のためにあつらえてくれた服を着てるようなところだから、ここだったら自由にのびのびと窮屈なく、どこがほつれても全然気にしないで動けるからということで、田舎で仕事をさせていただくことになりました。
その友達が、この5年ぐらい前、結婚をしまして、子供ができて、東京で家庭を持ちました。すると言うことが違うんです。最近は僕は東京に行きますとその松沢というやつの前で、「この前は、橋本巌さんという隣町に住んでいるギャグ漫画を書く町会議員の漫画家の人と一緒に北浦の方に行ってサザエを捕ってきたんだ」という話とか、「テレビの仕事で長門の方に行っておいしいイワシや何やらが揚がったまんまのやつを食べられるんだ。船で捕ったばっかりのイカを割いて、そのまま海水に漬けてそのまま漁師さん達は食べるんですけれども、これがうまいんだ」というような話をすると、もう本当に涙が出ないような顔で、その松沢というのが羨ましがるんです。「かぜさん、僕はね、結婚して子供ができて、家庭を持って、子供が大きくなってきて初めて気がついた。東京に住んでいるっていうのは本当にちゃんとした生活じゃないんだ。子供を育てる環境というのがここにはないということに気がついたんだよ」という話を今はするようになったんです。
ですから、10何年前に一人者で住んで楽しく遊んでいるときには、例えば東京とか都会は楽しいかもしれないです。でも、我々が本来、自分で自分らしく、自然と一緒に本当に心を落ち着けて暮らそうと思うときには、やはり田舎志向というのは変ですけれども、田舎に住むのが一番ではないか。その松沢の言葉で僕は自分が田舎に住んでよかったなあといういことを思いました。
今、都会の人達は、4駆の4WDという車ワンボックスですよ、をみんな買って、家族を連れて、お金を払って、ガソリン代払って、インターチェンジから車乗って、田舎に行って田舎暮らしの疑似体験しているわけです。オートキャンプ場がはやっているのがそのいい例です。そんなことするより「どんどん帰ってらっしゃい」と、僕はそういうふうに皆さんに言いたいと思っております。
以上です。
〔脇坂先生〕
それでは続きまして、ドイツからいらして、山口大学経済学部にお勤めのマルク・レール先生、よろしくお願いします。
〔マルク・レール先生〕
よろしくお願いします。
告白いたします。
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