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ービスについてみてみると、保健関係では訪問指導が多く、福祉関係では日常生活用具の貸与・給付、ホームヘルプサービス、ショートステイ、デイサービスが、医療関係では訪問看護、入院等が多くなっている(表2、図13)。
(5)在宅ケア・ホットラインの特色
本市の在宅ケア・ホットラインは保健所に設置されたところから展開されていったが、そこでは主査級で専任に配置された保健婦を中心とするケアコーディネートが特色となっている。
全国的にも特別養護老人ホームなどに併設される在宅介護支援センターなどでは医療との連携がスムーズに進まないことがみられる。本市の場合、従来から医療との連携が密であり、保健所に在宅ケア・ホットラインを設置したことにより、医師会内に在宅医療検討委員会が設けられ在宅利用支援体制が整えられた。在宅介護支援センター業務の運営を医師会に委託しており、在宅ケア・ホットラインでは市の在宅ケア担当主査の保健婦と医師会派遣の看護職と福祉職の2人の計3人体制で対応しているため、ケアコーディネートの段階から保健・医療・福祉の連携が密に取られている(本市において、施設併設型は保健所型を中核としてそのブランチとして配置され、また、ネットワークの直接サービス分野を補強している)。また、必要に応じて、保健所で、医師会、歯科医師会、薬剤師会の連携のもと、福祉事務所や市民福祉サービス公社、訪問看護ステーション等の関係機関などと在宅ケアの検討会や推進会議等を行うことにより、多方面との連携を推進している。
このように、在宅ケアーホットラインの利用者が急増するなど軌道に乗っているのも、医師会をはじめとする保健・医療・福祉の関係機関等の連携により地域ケアの支援システムが構築されていることにあると考えられる。
 
5 その他の主な取り組み
(1)市民福祉プラザ(仮称)の建設(図14)
本市では、高齢者、障害者、児童等の多様な福祉ニーズに対応するための中核施設として、市民福祉の総合センター「市民福祉プラザ(仮称)」を現在建設中である(平成10年2月開設予定)。
当施設では、市民参加による福祉のまちづくりを進めるために、次のような機能を備えることとしている。
?民間福祉活動の拠点機能

 

 

 

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