日本財団 図書館


サービス、地域ふれあいネットワークづくりなどのきめの細かい福祉活動を支援している。これらは「互助」を進めていくものとして位置づけられている。
?幅広い市民参加型の市民福祉サービス公社による在宅福祉の充実
(財)福岡市市民福祉サービス公社は、地域における福祉意識の増進につとめるとともに、市民の相互扶助の精神を活かして、市民の参加のもとに家事・介護サービスその他多面的な在宅福祉サービスを提供し、高齢者等の福祉の増進に寄与することを目的として平成2年9月に設立された。当公社は幅広く市民からの参加を募り、現在1,650人の登録ヘルパーがホームヘルプサービスを担っており、これも先に挙げたキーワードの「互助」の重要な一翼となっている。
?在宅ケアホットライン等で保健・医療・福祉が連携し一体となったサービスの提供
本市においては、保健所や特別養護老人ホーム等に保健・医療・福祉の総合相談窓口として「在宅ケア・ホットライン」を設置し、在宅の要援護高齢者や家族等からの介護に関する相談に応じるとともに、必要な各種サービスが適切に提供されるよう調整を行っている。これは「公助」の一環として、保健・医療・福祉の連携に基づくコーディネート機能を果たしている。
?「福岡型福祉社会のための環境づくり指針」に基づき施設等の福祉の観点からの整備の推進
本市は、高齢者や障害者などに配慮した誰もが行動しやすい福祉のまちづくりを目指して、道路・公園などの公共施設の整備のための標準を示すとともに、本市の民間施設などに対する適切な指導・助言のガイドラインとして、平成4年3月に「福岡型福祉社会のための環境づくり指針」を策定した。これも「公助」の観点でのまちづくりの推進を図るものである。
次章以降では、このうち特に本市の特徴的事業となっている「福岡市市民福祉サービス公社」及び「在宅ケアホットライン」を中心にこれらの取り組みについて述べることとしたい。
 
3 福岡市市民福祉サービス公社の取り組み
(1)設立経緯

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION