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表2 広島市シルバー人材センターの年度別事業実績

 

 
[シルバー人材センターにおける福祉・家事援助サービス]
? 経緯
センターがこのサービスを始めたきっかけは、一般家庭からの自然発生的な要望によるものであり、これに対応するため、「援助を必要としている家庭の手助けをしたい。」という女性会員を検索し、就業配置したところ、会員の誠実で懇切、丁寧な仕事ぶりが発注者の信頼を得て、徐々に口コミで利用者が広がり、また、活動状況がマスコミに取り上げられたこともあって、昭和59年度末頃から利用件数が急増したのである。現在では、センターにおける職種別の利用実績においては最も件数が多く、また、センターに新規入会する女性会員の希望職種としても第1位に選ばれている。
? サービスの内容
i 福祉サービス
○高齢者世帯での家事援助(掃除・洗濯・食事、買物、身の回りの世話等)
○介護(清拭、食事介添、おむつ交換、痴呆老人の話し相手等)
○通院介助、歩行誘導
ii その他サービス
○共働き家庭、産後の手伝い等の家事援助
○ベビーシッター
○出張着付け
○ペットの世話
? 利用状況
サービスを開始した昭和57年度には、月平均12件の利用であったが、昭和59年度以降急激に利用件数が増加し、平成3年度には月平均の利用件数が400件を超え、平成7年度の実績では月平均450件となっている。
? サービスの特徴
要援護高齢者等に対する同種の在宅福祉サービスとしては、行政施策としてのホームヘルプサービス制度(平成7年度から(財)広島市福祉サービス公社に委託)や(財)広島市福祉サービス公社が自主事業として実施している市民参加型ホームヘルプサービス(すこやかサービス)事業があるが、いずれもセンターの福祉・家事援助サービスほどの需要の増加は見られない。その原因としては、ホームヘルパーの量的不足(平成7年度末現在175名)とそれに伴う

 

 

 

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