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一、スポーツ施設)等を総合的にネットワークする拠点の設置
イ 高齢者のボランティアを支援する情報センターの設立
ウ 大学の公開講座の増設等による自己啓発型生涯学習機会の拡大
エ 公民館等地域における情報のネットワーク化
?高齢者福祉対策の充実
ア 小・中学校への老人ホームの併設
イ 遊休化した学校給食施設の高齢者福祉のための施設への転用
ウ 地域住民に開かれた老人ホームの整備工福祉サービスの窓口一本化と在宅介護24時間サービスの体制づくり
?高齢者にやさしいまちづくりの推進
ア 歩道の段差の解消、エレベーターや身障者用トイレの整備等バリアフリーの環境整備
イ 高齢者に思いやりのある心を育てる教育の充実
ウ 高齢期以前からの異世代交流機会の拡大
このように、高齢化の急速な進展等を背景として、市民の高齢社会に対する意識・関心は著しく高いことがうかがえる。
 
3 高齢者の社会参加促進と生きがいづくり
(1)多様な雇用・就業機会の確保
?高齢者の雇用
高齢者の雇用・就業機会の確保については、高齢者能力開発センター(広島市社会福祉協議会に設置)において、広島公共職業安定所及び高年齢者職業相談室と求人情報をネットワークした職業紹介等を行っているが、女性の社会進出や長引く景気不況による雇用環境の悪化などにより、非常に厳しい状況にある。
?高齢者の生きがい就労一方、高齢者の生きがい就労という観点からは、昭和56年6月に設立した(社)広島市シルバー(以下「センター」という。)において、積極的な会員の拡大と就業分野の拡大を行ってきており、平成7年度末現在、会員数は3,258名(全国で5位)、平成7年度の契約金額は約13億円(全国で4位)と、全国でもトップクラスの活動実績をあげている。本市のセンターは、女性の参加率が高いこと、家事援助や介護といったサービス部門の実績が高いことが特徴であり、特にセンターが行っている「福祉家事援助サービス」は、「高齢者による高齢者の介護」という近未来に予想される高齢者介護の形態を全国に先駆けて実施したものとして注目されるので、ここで取り上げてみたい。

 

 

 

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