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高齢者の所得状況等を勘案しながら、敬老事業のあり方を検討していく必要があると思われる。
?「身分証」の交付
60歳以上の高齢者に、外出時の不慮の事故に備えて「身分証」を交付しているが、この「身分証」を提示することにより、市内及び県内の一部の娯楽・観光施設等の利用料が無料または割引になる。
 
4 高齢者の社会参加の基盤整備
高齢者が主体的に社会参加し、自立した生活を送るためには、次の各方面における基盤づくりが必要である。
(1)健康づくり
高齢期の心身の健康を確保するためには、「自分の健康は自分で守る」という自覚と認識を持ち、現役時代から、「栄養」「運動」「休養」面でバランスのとれた生活習慣を確立をしていくことが肝要である。
このような自発的な健康づくりを推進するため、広報・啓発活動、市民健康講座や健康づくりフェア等の開催を通じ、市民の健康に対する意識の高揚を図るとともに、保健所・保健センター等における健康相談、健康診査等の充実が必要である。
(2)誰もが住みやすい生活環境の整備
?住宅
高齢者ができるだけ住み慣れた地域で安心して生活ができるようにするには、高齢者が生活しやすく、また、介護しやすい形態の住宅の供給を促進していくとともに、段差の解消、手すり・スロープ等の設置など、高齢者の心身状況に応じた住宅の改造を図っていくことが必要である。
このため、本市においては、公的住宅において高齢者向け住宅を整備していくとともに、住宅改造に関する情報提供・相談事業の充実や、住宅改造資金の貸付・助成事業の活用を図っていくこととしている。
また、高齢化に対応した住宅の建設に対する住宅金融公庫等の割増融資制度等の活用により、民間住宅についても高齢化対応住宅の建設を誘導していくことが必要と考えられる。
?都市環境の整備
高齢者の閉じこもりを防止し、社会参加を促進するには、高齢者の行動に

 

 

 

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