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なお、自治省では、地方が単独で行う高齢者の社会参加、健康づくり等のための施設・地域の保健福祉活動の活性化や保健福祉マンパワー養成のための施設の整備に際しては、地域福祉推進特別対策事業の対象とし、事業経費の75%について地域総合整備事業債を許可し、その元利償還金の一部を地方交付税で措置するとともに、いわゆる箱ものの整備事業を除く基盤整備事業に対し、当該年度の事業費の15%を原則として当該事業年度に地方交付税措置の対象としているところである。
 
(?)ショートステイ
ショートステイは、1週間あるいはそれ以上のまとまった期間にわたり介護サービスを提供するものであることから、在宅福祉に係る各種サービスの中でも介護者の介護負担の軽減効果は最も大きいと考えられる。短期間とはいえ直接ホームに入所するものであることから、最初は心理的な抵抗もあるようであるが、介護負担の軽減効果が大きいことなどから繰り返し利用される場合が多い。また、滞在期間を最長3ヶ月まで伸ばし、必要に応じ在宅と施設の往復を繰り返しながらリハビリ等を行っていくミドルステイも制度化されており、さらなる介護負担の軽減が図られている。いずれのサービスも今後とも普及が望まれるものであり、利用期間についても個々の事情に応じてある程度柔軟な取扱いがなされることが望ましいと考えられるが、あくまでも在宅を望む高齢者に対するサービスであり、あたかも入所しているかのような状態になることは避けるべきであろう。
 
(?)デイサービスセンター
デイサービスセンターは、昼間の間だけ要介護者を預かり、入浴、食事、レクリエーション、日常生活動作訓練等を行い、高齢者の心身機能の維持に寄与するとともに介護者の負担を軽減させることを目的とした施設である。デイサービスセンターは、1日に受け入れることのできるキャパシティーに限りがあることから、利用登録した高齢者も月に数回しか利用することはできないのが現状であり、頻繁な利用を希望する高齢者等のニーズには応えられていない。このため、行政には、今後とも積極的にデイサービスセンターの整備を進めていくことが求められている。
 
(?)在宅介護支援センター
在宅介護支援センターは、原則として特別養護老人ホームや病院等に併設され、24時間対応で在宅介護に関する総合的な相談に応じるとともに、各種の保険・福祉サービスを総合的に供給するため関係行政機関、サービス実施機関などとの連絡調整行う施設であり、福祉関係職種と保健医療関係職種の原則2名の職員を組み合わせて配置されている。新ゴールドプランにおいては中学校区に1カ所の設置が目標とされ、在宅サービスの拠点としての役割が期待されているところであるが、?行政機関に対するサービス要請の権限はなく、利用者はサービスの申請手続きを別の窓口で行わなければならないこと、?併設される施設のサービスを中心にコーデ

 

 

 

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