GIO |
SBO |
指導内容・留意点 |
1.肝硬変の病態生理が理解できる |
(1)肝臓の解剖生理、肝機能、腹水、黄疸、門脈圧亢進症状の発生機序について理解できる (2)受け持ち患者の症状と関連づける |
・事前学習をさせる ・理解の程度を確認する
(質問項目)
?@肝臓の働き
?A腹水について
?B黄疸について
?C門脈圧亢進症状と食道静脈瘤
?D出血傾向について
?E血中アンモニアについて
・関連図を作成させ、不足している部分を文献で共に学習する
・助言する |
2.受け持ち患者の診断治療のために行われる検査の種類、目的特徴的検査所見が理解できる |
(1)血液検査、腹部エコー、腹部CT、GIFについて目的、特徴的検査所見が理解できる |
・事前学習させる ・カルテ、検査データから情報収集するよう指導する
・質問する
(質問項目)
?@検査の目的
?A正常値と受け持ち患者の値の比較
・不明な点は、主治医より説明を受ける |
3.受け持ち患者の治療について理解できる |
(1)安静療法の内容と必要性が理解できる (2)食事療法の内容と必要性が理解できる
(3)薬物療法の内容と必要性が理解できる |
・事前学習させる ・受け持ち患者の治療の内容と必要性を質問する
・肝硬変のほかの治療法について学習させる
?@食道静脈瘤硬化治療
?AS-Bチューブ挿入
?BPTCD
?C覆水穿刺
・不明な点は、文献などを示し助言する |
4.受け持ち患者の身体的、心理的、社会的側面が理解できる |
(1)身体的、心理的、社会的特徴と発達段階の特性を理解できる |
・カルテ、検査データや患者との関わりを通し、受け持ち患者の特性と一般壮年期の特性を比較しながら情報収集用紙に記入させる ・情報の不足分は助言する |
5.個別性をとらえて看護計画が立案できる |
(1)全体像が把握できる (2)情報の解釈、分布ができる
(3)看護上の問題を明確にできる
(4)問題解決が可能な看護目標を設定し、援助計画の立案ができる
(5)カンファレンスでの意見を聞いて患者理解を深め、看護計画の見直し、修正ができる |
・GIOの1〜4までが把握できているか確認する ・その他、必要な情報をカルテや患者との関わりを通して理解させる
?@既往歴
?A経過(入院まで、入院から受け持つまで
?B予後
?C患者の阻害されている基本的ニーズ(呼吸、循環、体温、栄養、環境、清潔、排泄、睡眠・休息、衣生活、コミュニケーション、姿勢と体位)
・情報が関連あるごとにまとめて解釈、分析できているか確認する
・原因、要因、患者の反応が関連できるように助言する
・優位順位が適切であるか確認する
マズローの基本的ニードの段階
生命の危険度、患者の苦痛の大きいものから
・不足していれば助言する
・計画が具体的で実行可能か確認する
・ナースカンファレンスで意見をもらう
・学生が緊張せず発表できる雰囲気を作る
・学生の発表に対し、良くできた計画の内容についてはほめる
・学生を尊重した助言をし、学生の考え方が引きだせるようにする |
6.受け持ち患者の状況に応じて看護の実施ができる |
(1)受持ち患者の重要な観察ポイントを知り、その経過を正しく把握し考察できる |
・観察ポイントが理解できているか確認する (観察ポイント)
?@症状の観察
?A検査データのチェック
?B治療に伴う観察
?C合併症のチェック
?D薬物の副作用
?E急変時のチェック
・観察ポイントに従ってその経過が正しく把握できているか記録で確認する。
・不足、不明な点については、学生と一緒に学習する |