バタフライは誰でも苦手としており、クロールと平泳ぎは比較的誰でもそれなりに泳げるのに対して、背泳ぎが特に男性が苦手としているのは上向き姿勢で泳ぐために必死で泳がないと顔に水がかかり、鼻から水を吸い込む危険を感じるからである。それを防ぐためにはさらに必死でもがいて挙げ句の果ては疲れ切ってしまうパターンを繰り返し、結局練習をしなくなるからである。一方、女性や一部の浮き易い男性では浮力が比較的大きいために、ゆうゆうと浮くことができ、そのためさらに余裕を持って、たっぷり水に浸り、楽に泳げる良い循環を生み出すことができる。したがって女性や子どもにあっては呼吸のし易さも相俟って、初心者指導を背泳ぎから始めるケースもたくさんある(写真1)。
2. 背泳ぎの練習法