施設として認可された。GLP(Good Laboratory Practice)基準とは、化学物質の安全性に関する試験データの質と信頼性を確保するために試験実施施設が守るべき事項を「ハードソフト」面から定めたもので、優良試験所基準とも言われる。(「自動車研究」第17巻第12号)
2 変異原性試験結果
(1)方法
溶媒(精製水)に溶解した被験物質(被験液)について、濃度設定試験により試験菌株に対する生育阻害の有無を調べ、被験液の濃度を決定した後、同一濃度で2回の本試験を実施した。試験菌株は塩基対置換型(TA100,TA1535,WP2uvrA)、フレームシフト型(TA98,TA1537)の5菌株使用した。本試験の被験液濃度は直接法(-S9mix)、代謝活性化法(-S9mix)とも5.0,2.5,1.25,0.625,0.313および0.156mg/100μl(プレート)の6濃度とした。
試験は、図7−1に示す手順でプレート法により行った。プレートの枚数は陰性対照および陽性対照では、各菌沫ごと、Sgmixの育無ごとにそれぞれ3枚、被験液ではそれぞれ2枚使用した。
(2)結果の判定基準
結果の判定基準は、復帰コロニー数が、被験液濃度の上昇とともに増加する用量-反応関係を認め、さらに、陰性対照(精製水)の復帰コロニー数のほぼ2倍以上を示す場合を陽性(+)、1.5倍から2倍を疑陽性(±)、1.5倍以下を陰性(-)とした。
(3)試験結果および判定
1)Acid Blue9の本試験
1回目および2回目本試験の結果より、陰性対照の復帰コロニー数を1とした時の各被験液濃度の復帰コロニー数の比を図7−2に示す。
1回目本試験は、-S9mixでは、TA1535菌株に対して被験液濃度0.313,2.5および5mg/フレートで復帰コロニー数が陰性対照の1.8倍、1.6倍および1.7倍に増加し、+S9mixでは、O.313mg/プレートで1.6倍こ増加した。しかし、用量-反応関係は認められなかった。 TA1537菌株の-S9mixでは、被験液濃度1.25mg/プレートのみ復帰コ