検量線は市販品のイオンクロマト標準溶液(1000μg/ml)を用い、Sは5,10(μg/ml)相当、C1は1,5μg/ml相当としたものを検量線用検液とする。
検出下限は、べ一スラインノイズR=5として、各々検量線図からその都度求め、少数点以下4桁目を丸めて3桁目まで求める。
2)I,Pについては以下のイオンクロマトグラフを用い定量を行う。
使用機種:TOSOHIC−SYSTEM(CCPD;CM8010;C08011)
カラム:TSKge1−IC−Anion−SW注入量100以1カラム恒温漕;40℃
溶離液:I(沃素)定量用;4mM−フタル酸水素カリ(%)アセトニトリル溶液流速1.0ml/minP(リン)定量用;2mM−酒石酸水溶液流速1.2ml/min
2 燃料分析試験結果
(1)自然貯蔵試験前後の燃料分析試験結果及び評価
自然貯蔵試験を行った結果、燃料の品質に最も影響がでる現象としては、着色剤の劣化、変質(試験片との反応も含む)による蒸発残分の増加、フィルタビリティーの悪化、及び試験片(Fe等)の溶出によるFe分の変化であると考えられる。従って、燃料分析試験の結果については、主に上記項目について検討する。
貯蔵試験前後の燃料分析結果をそれぞれの試料について表6−1から表6−5に示した。
(a)試料NO.1AB9(表6−1)
外観、比重、メタノール純度、遊離酸並びにフィルタビリテイについては特に問題はない。蒸発残分は、SPCCあるいはSS400等の試験片を入れたサンプルで増加が見られた。但し、数値は非常に小さく、フィルタビリティも検出限界以下であることから、実質的には問題ないと考えられる。水分は換気付き栓のサンプルで特に増加しているが、外気との交換があったためである