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 第1回および第2回の論議の中で示された方向は、自動車用先進エンジン、自動車用軽量材料および先進ハイブリッド自動車を新たな研究開発分野とし、従来より行っているIEA電気自動車協定、IEA代替燃料協定、IEA高温材料協定含め六つのアネックスを持つ一つの実施協定のもとで研究開発を行っていこうとするものであった。この協定は、産業界からめ積極的な参加を前提とするものであった。図1−2に新協定の概要図を示した。この協定は、その形からアンブレラ協定と呼ばれた。

新協定の骨格が明確になった、1996年3月の第2回専門家会合の議事録(事務局配布)を以下に示す。

「ハイブリッド自動車、先進エンジン、軽量材料分野における道路車両技術の政府・産業界国際協力を検討するための第2回専門家会合」議事録

(1996.3.19−22パリ、コンゴルドポテル)

概要

1996年3月19日週に行われた専門家会議は第1回の専門家会議に出席した専門家によってリコメンドされたことをフォローアップするものでした。

 この会議はIEAとフランスの環境エネルギーマネジメント局の共催で開かれ、滞りなく行われました。IEAメンバー国と道路車両産業の間の新しい協力活動について非常な関心が寄せられました。Mr.Steve Perkins(OECD環境理事会)、Mr.Sylvainde Royer(欧州委員会DGXVII)、Mr.William Borthwick(欧州委員会DGXII)は今回の作業日程においてIEAの招待に対し積極的に対応していただきました。

輸送分野に関係した7つの既存IEA実行協定のうち五つの代表が参加した特別会議が、IEA本部で3月18日午後に行われました。自動車用代替燃料、電気自動車技術、燃焼/燃料電池実施協定の議長及び水素燃料実施協定の議長が一同に会し、それらの間の将来の協力方法について議論が行われました。バイオエネルギー、エンジン用高温材料実施協定は欠席でありました。輸送に最も関係した二つの実施協定(自動車用代替燃料、電気自動車技術)からは、産業界の代表を含んだ形で両協定は新しいより広い協定へと合併可能であるという支持がありました。運輸分野に焦点をあてた協定であるエンジン

 

 

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