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(4)周辺地区整備の基本方針

 将来像と整備目標に基づく、対象地区の基本的な整備方針は次のとおりである。
 

ア流通拠点の形成

 中部新国際空港の建設に伴う流通構造の変化、名古屋大都市圏の将来における流通システムとその拠点形成、あるいは今後求められる新しい流通拠点機能などの諸条件を踏まえ、本地区では次のような流通拠点の形成を基本目標とする。
 「中部国際総合物流センターネットワーク構想」に示される、名古屋都市圏の外周部に位置するロジスティクスセンターとしての役割を担うものとする。
 なお、将来的には東海市の一部を含め、地区の西側及び南側との一体的な拠点形成を検討していくものとする。
 

イ田園環境の保全

 木の山地区の中心集落は第二東名の南側に位置し、対象地区の北側には沿道の凄家とほ場整備された農地が広がっている。
 現状では集落を南北に分断する第二東名及び集落中心道路の拡幅による(都)大府東浦線の整備のため用地買収などが進められている。
 これは家屋のみでなく、緑を残す地形などの改変なども対象となっているため、事業後の道路に分断された景観の修景により、地域の田園環境を保全しつつ、定住できる生活環境を確立していく。
 

ウ新市街地の形成

 第二東名南側の木の山地区においては共和駅を中心に、農地の保全を図りつつ、新しい住宅市街地の形成を段階的に図っていくものとする。
 

工交流軸の形成

 知多半島の入口に位置し、あいち健康の森へのアクセス経路にあたる立地条件を活かし、幹線道路に沿った沿道型の交流軸を設定する。ここでは地域の農産物・地場産品や輸入品の即売などを中心に、駐車場、休憩施設、ピクニック園地などを組み合わせ、域外の人と地元との交流拠点を整備していく。
 また、同時に流通拠点の流通商品を地元の消費活動と結びつける機会として積極的に活用し、流通業サイドからはショールームや小売り展開の役割を
 
 

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