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は増加傾向で、生産年齢人口の約4割を占めており、就業・通学面で周辺都市と機能分担しているものと考えられる。
 大府市からの流出先は名古屋市がもっとも多く、全体の約半数を占めており、ついで刈谷市、東海市の順となっている。流入元についても名古屋市がもっとも多く、ついで東海市、東浦町、刈谷市の順になっており、名古屋市を中心に隣接する市町とのつながりが強い。
 

(4)産業動向

 大府市は、農・工・商の調和のとれた産業の振興を図ってきた。しかし、それぞれの現状をみると、農業では、都市化の進展と後継者不足による従事者の減少、工業では、自助車関連産業主体でその他の業種が少ない産業構造、市街地での住と工の混在的土地利用、商業では名古屋・近隣都市商業圏への購買者の流出、などそれぞれに大きな問題を抱えている。一方、あいち健康の森や第二東名の建設に伴い、今後健康・医療や流通関連などの新たな産業の展開が予想される。本市の産業のそれぞれに抱える問題点の解消を図り、活力を高めていくには、このような新たな動きを捉え、積極的な振興策を考えていく必要がある。
 

(5)地形条件

 大府市は知多半島の北部に位置し、市域のほぼ全域にわたって丘陵地が広がっている。
 また、市内の主要な河川である鞍流瀬川、石ケ瀬川及び境川に沿うように河岸段丘、沖積低地が発達している。
 市域の丘陵を鶯成する地膚は常滑層群と呼ばれ、一般に締まりが良く地盤としては優れている。
 また、河川に沿って沖積層があり、沖積平野は水田として利用されている箇所が多い。
 

(6)土地利用規制と土地利用状況

 大府市の市街化区域面積は、1,254ha(平成8年12月末現在)であり、用途地域の内訳は、全体の7割を住居系用途が占めており、第一種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域など純化に努めており、住居系中心の構成とな
 
 

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