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イ基本方針

○農業・商業など現在の産業規模を維持する条件を整えるとともに、産業間の、また地域の人々との「交流・情報・連携」の中から新たな産業おこしの芽を発見する。また、地域資源の高付加価値化(高度活用・経営の高度化)を追求するとともに、一定の経済・経営規模を確保するため3町一体となった取り組み体制を強化する。

○地域産業活動の活性化と密接に関連する魅力ある「住みやすい・暮らしやすい」まちづくりとの連動の中での活性化方策を検討する。

○島という小規模な産業経済単位であるがゆえに、一人ひとりの個人の力量が島の活性化にとって大きな力を発揮できる。地域づくりは人づくりという原点に即して、やる気のある・元気のある人に焦点をあてる。産業人育成のための創意と工夫が発揮できる条件を整備するとともに、若者・婦人・高齢者などに対応した小規模・多様な就業機会の確保に努める。

○恵まれた海の資源の活用とテクノゾーンヘの指向条件の整備など長期的な観点から大崎上島のもつ有利な位置的条件・瀬戸内海の開発可能性を実現するための研究所の誘致などの受け皿の整備に努める。

ウ主要事業

(ア)地域産業・経営の安定化促進プロジェクト

 産業を取りまく厳しい環境に対応するため、国・県の離島振興計画における産業活性化の基本方向に沿って、現在の地域産業の経営基盤の強化を図ることを基本とする。

a.小規模経営安定化支援事業の強化生業的な色彩の強い商業・サービス業・建設業などの小規模事業所に対しては、単なる経営の診断・資金融資事務事業・情報の提供事業にとどまらず、各事業所の抱える個別事情を十分掛酌した「生活設計」の視点からも相談・指導が実施できる体制を県など関係機関との連携のもとに整備する。特に、若手事業者の研修・視察活動を奨励する施策を強化する。

b.農地の保全と活用条件の整備安芸津地域農業改良普及センター普及指導基本計画、東野町農業振興地域整備計画の基本方向に沿い、農業生産活動の利便性及び省力化を進めるため、重点的な地区を考慮した基盤的条件の整備、農地流動化の促進を図り、経営規模の拡大及び生産物の質の向上に努める。

 また、バイオ技術など新技術の導入、加工など柑橘農業の高付加価値化、野莱・薬草など他作物の導入、新たな観光事業との連携、まちづくりと連動

 

 

 

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