(カ)島おこしの動向と住民二一ズ
平成6年度に町が支援し、馬渡島「島おこし」イベント開催事業を実行委員会方式で実施した経緯がある。
島おこしの動きとしては、漁協婦人部(100名)を軸とした加工施設利用組合(運営委員13名、実行委員9名)の特産品開発の取り組みが突出しており、漁協と3地区との身ぐるみ体制の強化によって総合的な島おこしの可能性がうかがえる。
特産品開発に比べて観光は受入や運営の仕組みが十分ではなく、自治会に管理運営委託されているキャンプ場は足の不便さや現場調達が不可能なため飲料水を集落から搬入する必要があるなど、利用促進以前に改善すべき問題もある。
(キ)地域振興の課題
○島おこしの視点からは、漁協婦人部、加工施設利用組合を軸とした積極的な取り組みへの支援(市場二一ズに対応した商品開発、販路開拓などの支援)。
○観光・交流振興計画の樹立と推進体制の強化。
○基本としては水産資源の減少対策(築磯、人工漁礁などの実施とウニ、アワビ、サザエなど機根資源はじめタイ、ヒラメなどの稚魚、稚貝の放流などの推進)。
○漁港の整備及び漁業集落環境整備の推進。
○農業活性化のための農道整備。関連して、山羊ふんの地力保全への活用研究、特産物の原材料生産のための農地の活用方式などに工夫の余地あり。
○玄海諸島の航路改善を前提に、鎮西町内3島の航路の連携、フェリー化などの改善策の検討。
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