の活性化の先導的な活動として島民の支持を得られる可能性は大きい。
(キ)地域振興の課題
○人口の減少・高齢化、漁業後継者難の中での活性化対策。
○漁業資源の減少対策と漁港施設の拡充整備。
○イカー本釣り依存の不安定漁業の建て直しとしての養殖漁業の複合的導入(タイ、ヒラメ、ウニ、アワビ、サザエなどの放流育成、人工漁礁の設置など)。
○水産資源の活用、農業生産・椿の活性化による特産品の育成とそのための生産基盤、販売基盤の整備(アジなど水産加工品、椿、ツワブキ、ニンニクなどをいかした特産品の開発、そのための加工場などの確保、販路開拓など)。
○自然、産業、文化を複合し、「椿と海と歴史」をテーマ化した観光・交流の推進による総合的な地域活性化。
松島(まつしま)
(ア)位置・航路
本土・波戸岬から3.2kmにある周囲3.6km、面積0.63km2で、玄海諸島中一番小さな島(外海・本土近接型離島)である。
航路は本土・呼子町から9.5km、時間にして15分。客船は平成5年に新造した新栄丸10.0t(個人経営)で、1日3便就航し、高速化、運行回数の増加で利便性が向上し、利用も増加している。
(イ)沿革・歴史
島の歴史は浅く、安政の頃までは加唐島・宗一族の領有地で無人島であったが、一族の貞八と娘のウメ女がこの島をもらい受けて開発に着手。イカ釣りにきていた黒島(長崎県)の住人・福蔵を養子に迎え、その後故郷から3戸を招き、土地を分与し現在の松島が形成された。
福蔵ほかの移住者が全てカトリック信者であったため、全島民がカトリックの島となり、大正14年(1925年)、仏人G・ブルトン神父が現在の御堂(教会)を建設し、信仰に満ちた島として今日に至っている。
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