玄海7島のなかで比較的大型の馬渡島、加唐島、神集島では島内の公共交通手段がないので高齢者や観光客の移動には不便である。
カ対岸ピストン型航路で島螂間航路がなく、便数・就航時間などに改善の余地
交通は各島とも対岸本土とのピストン航路で離島航路に認定されている。
便数は、神集島の3航路14便/日を最多に、向島2便、松島3便、馬渡島3便(夏4便)、加唐島4便、小川島4便(夏5便)で、経営体も漁業協同組合、個人、有限会社と島ごとに異なる。
連絡船の老朽化で一部新船の建造が必要になっている航路もある、
通勤の利便性確保を軸に、最終便の時間延長、増便などの意向が強い。
島喚間の航路が皆無で季節限定の就航便もなく、島喚間の交流や観光基盤が不備である。
キ弱い島・本土間の公共サービスシステムと交流のネットワーク
ー次生活圏の中心は島の中心集落、買い物、通勤、医療、福祉、文化、行政などの中心機能は対岸集積及ぴ広域生活圏の中心である唐津市にある。
人口・世帯的に小規模なこともあって、印鑑証明証の交付など公共サービスの利便対策が遅れている面があり、自治会長が島民の行政事務手続き代行のために本土との往来に追われ、コミュニティリーダーの任に当たりにくい現実もある。
高島、神集島は唐津市の中心市街地に近いので比較的利便性がよく、小川島も対岸が呼子町の中心地区である点では同様に便利がよい。加唐島、松島、馬渡島の3島は鎮西町に属するが、3島の航路発着港は呼子港であり、呼子町への商業依存度も相対的に高く、広域生活圏中心都市・唐津市とのバスの接続があることなどから、生活利便性は確保されているが、行政事務の情報化や自治体区域を越えた生活機能などの連携・高度化が重要になっている。
広域・高次生活圏などとの連携については、先述した本土との航路システムを含めて、人・物・情報交流の基盤整備が十分ではなく、離島にこそ有効な手段となるマルティメデイアなど情報・通信ネットワークの整備が遅れている。