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イ水産業に特化した産業構造と水産資源の洞渇、就業者の高齢化と後継者難、出稼ぎや女性の本土就労がみられ、漁閑期を含む就業機会が不足

 就業者数は、平成2年国勢調査によると、漁業が圧倒的に多く、次いでサービス業、製造業・建設業、商業の順である。
 産業別生産額では水産業が31.5億円(内釣り漁業18.1億円)で圧倒的で、農業は1,050万円にすぎない。
 漁業は、「潜り漁」と「1本釣り」はじめ延縄、小型底引き、養殖などがあるが、魏志倭人伝に記述されているように、古来から「潜り漁」が著名である。
 主として時化が続く冬季や漁閑期こは島外出稼ぎ(対岸地域や遠くは大阪方面)があり、近年、渡航船の利便性の向上にともなって女性層の対岸への就労も増えている。凄業では米作、畜産は希少で畑作中心であるが、自家消費程度の生産が一般で、特に高齢化、人口減少に伴う休耕地の増加、農地の荒廃がみられる。林業は加唐島の椿栽培以外にみるべきものはない。
 
 
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