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第3章九州経済圏における貨物流動の実態

 九州・山口地域の貨物流動の実態については、「貨物地域流動調査」、「内航船舶輸送統計年報」などの雌存続;十資料をもとに把握する。

  3−1九州・山口地域における貨物流動の実態

  (1)わが国の輸送機関別輸送量

 わが国の国内輸送量は94年度には約66億トン、トンキロでは5,445億トンキロである。過去の推移をみると、91年度の70億トンから減少に転じ、93年度には65億トンヘと6.8%減であるが、94年度には若干上向いている。トンキロベースでみても91年度の5,599億トンキロから93年度には5,357億トンキロヘと4.3%の減少となっており、94年度に若干増加に反転したものの、88年度頃から急拡大した影響が後を引いている状況にある。
 内航海運についてみても、わが国の輸送量は91年度の64千万トンをピークに減少に転じ93年度には61千万トンまで低下したが、94年度には91年度水準まで回復している。また、トンキロベースでは91年度の2,482億トンキロから93年度には2,335億トンキロに低下し、94年度に2,385億トンキロと微増したに過ぎない。
 94年度の輸送機関比率をみると、トンベース、トンキロベースでそれぞれ、自動車が89,5%、51.5%、内航海運が9.7%、43.8%、鉄道が0.8%、4.5%、航空が0.0%、0.2%である。トンキロベースでみると、内航海運は自動車に次ぐ重要な輸送機関である。

 

 

 

 

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