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?D 職場研修の効黒測定、評価の結果の活用

 

「特に活用していない」と回答した団体が86団体(35.7%)で3割を超えており、団体区分別には、都道府県が12団体(26.1%)、政令指定都市は4団体(83.3%)、市区では70団体(38.3%)となっている。異動等の参考にしていると回答した団体も少ないが、全団体中、職場研修を受けた職員の異動等については、12団体(5.0%)、職場研修を担当した職員については6団体(2.5%)、職場研修を受けた職員の管理監督者については2団体(0.8%)が参考にしていると回答している。

問8-5 職場研修の効黒測定、評価の結果の活用

                                                                                 ( )内は%

区分 都道府県 指定都市 市区 合計
?@職場研修を受けた職員の異動,ジョブ・ローテーションの参考にしている 4(8.7) 1(8.3) 7(3.8) 12(5.0)
?A職場研修を担当した職員の異動,ジョブ・ローテーションの参考にしている 2(4.3) 1(8.3) 3(1.6) 6(2.5)
?B職場研修を受けた職員の管理監督者の異動の参考にしている 1(2.2) 0(0.0) 1(0.5) 2(0.8)
?C特に活用していない 12(26.1) 4(33.3) 70(38.3) 86(35.7)
?Dその他の内容 3(6.5) 1(8.3) 9(4.9) 13(5.4)

 

 

(9)職場研修実施上の問題点と今後の課題について

 

?@ 職場研修実施上の問題点

 

「職場研修を組織的にフォローするしくみがない」と回答した団体が142団体(58.9%)で最も多く、団体区分別には、都道府県が25団体(54.3%)、市区は110団体(60.1%)とそれぞれで最も多い。「仕事が忙しくて、職場研修の時間がとれない」、「管理監督者層の職場研修に対する意識が低い」と回答した団体も多く、それぞれ131団体(54.4%)、118団体(49.0%)あり、政令指定都市ではこの2項目の回答が多い。

一方、「研修ニーズがはっきり把握できない」、「職員に職場研修を受ける意欲がない」と回答した団体は、それぞれ45団体(18.7%)、10団体(4.1%)となっている。

したがって、問題点としては、研修を受ける職員の意欲不足や研修ニーズが把握できないといったことよりも、組織的な仕組みが整っていないこと、時間が取れないこと、管理監督者の意識の低さなどが大きな問題と認識されているものとみられる。

 

 

 

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