身に付けていくものであるが、経験が少ない利用者に対しては、モラル集などを作成して配布することが望ましい。
2−5 セキュリティ対策
セキュリティ対策は、運用側である程度仕掛けることはできる。しかし、すべてに対してセキュリティ対策を施すことは不可能なため、最終的には利用者一人一人が注意する必要がある。
(1)パスワード
利用者におけるセキュリティの要はパスワードである。他人のパスワードを知った人物は、そのパスワードを利用して、ネットワークヘ簡単に進入することができる。そのため、パスワードを知った人物に悪意があった場合、その被害は甚大になることが予想される。従って、利用者に対してパスワードの意義を良く理解させ、自分のパスワードを他人に漏らしたり、人目につく場所にパスワードを書いておくなどの指導を徹底する必要がある。
(2)クライアントの管理
利用者におけるセキュリティの要はパスワードであるが、パスワード以外にもセキュリティに配慮すべきことは存在する。例えば、事務所とは職員以外も頻繁に出入りするところである。従って、パソコンの画面を通路に向けない、あるいは席を離れる際はスクリーンセーバーを利用するなどの配慮も必要となる。また、利用者が勝手にソフトウェアをインストールするなども、クライアントの環境の破壊やウィルス感染の危険があるため、自粛するように指導しなければならない。