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フトの操作方法やパソコンの基礎知識など、様々な教育研修を実施しなければならない。なお、実施にあたっては、利用者個々のスキルや高齢者あるいは新任職員への配慮などを念頭において、木目細かに実施することが望ましい。また、利用者が受講内容を忘れない仕組み(例えば、受講した職員が他の職員に対して講習を行うなど)を確立することも有効である。

2−3 スキルの向上

 グループウェアとは、多くの利用者が積極的に利用することによって効果が現れることから、すべての利用者が、グループウェアを利用できる知識を身につける必要がある。この知識を身につけさせるためには、研修を受けさせるだけでは不十分な場合が多いため、日常の事務の中で、キーパーソンが積極的に職員のスキルを向上させることが望ましい。

(1)アレルギーの解消

 パソコンに対する認識は千差万別であり、中にはパソコンに対してかなりアレルギーを持った利用者も存在する。このような利用者に対しては、比較的やさしい機能を利用して、パソコンやグループウェアの楽しさから理解してもらうことが有効と考えられる。
 例えば、電子メールや電子掲示板などは比較的やさしい機能であり、多少の研修と操作を行えば誰でも利用できると思われることから、まず電子メールを利用した簡単な文書の受発信などを行い、次に、電子掲示板に掲載されている各種情報を眺めるというような具合で行う。
 その後、利用の範囲を徐々に拡大させていくことになるが、この場合の留意点としては、くれぐれも急ぎすぎてはならないということである。

(2)利用環境の検討

 全員がある程度利用できるようになった段階で、利用者全体のスキルを底上げすることになる。そのためには、グループウェアを利用するための環境を検討する必要がある。
 例えば、書面による文書の回覧とグループウェアによる文書の回覧を並行して行った場合、利用者によっては、いつまでも書面による文書の回覧に頼ることも考えられる。従って、可能なものから順にグループウェアヘ移行してしまうなども検討する必要がある。

 

 

 

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