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従って、その部門固有の事務に対して先に適用させた場合、他の部門に対し拡大できないことから、各部門において共通的に行われている事務を優先的活用させる必要がある。

3一6 導入時におけるセキュリティの確保

一度導入されたネットワーク構成は、頻繁に変更できるものではない。従って導入当初からセキュリティの確保を念頭に置いた上で導入する必要がある。

1)サーバ等の配置

サーバとは、ネットワーク全体を総括する重要な役目を持つことから、可能であれば、マシンルームなどに設置することが望まれる。

2)LANの埋設

LANについても壁や床などに埋設し、切断などが起こらないように配慮する必要がある。

3)停電対策

サーバやネットワーク監視装置は、定石どおり無停電電源装置(UPS)を直して電源のバックアップを図り、停電によるファイルの不整合の発生を防止する必要がある。

4)障害対策

サーバは、ディスクの二重化を行い、対故障性を高めることが望ましい。

5)システム環境のドキュメント化LAN構成図やパソコン設置図などを作成し、障害時の対処を容易にする。

3一7 委託にあたっての留意点

委託による導入の場合、委託業者からの提案などによって、導入作業が進めれることになる。従って、少なくとも提案内容が理解できる程度の知識を、自らも持つ必要がある。また、ハードウェアや各種ソフトウェアを別々のベンダーから調達し、マルチベンダーとなることが多いことから、マルチベンダー環境の作成に精通した業者を選定する必要がある。

 

 

 

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