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(2)問題点の洗い出し

事務手順の調査が終了した段階で、そこで発生している問題点の洗い出しを行う。問題点を洗い出すことにより、改善すべき点を明確にすることができる。なお、ここでは情報の流れに着目し、情報の流れを疎外する要素を分析することが効果的である。

(3)適用個所の検討

問題点の洗い出しが終了した段階で、グループウェアを適用させる個所を検討する。その際、これまでの業務システムとは異なる視点、つまりグループウェアの特長を考えた上での検討が必要である。例えば、ワークフロー管理を例に取ると、極めて個別的な事務に適用させた場合、その事務を取り扱う部門では有効であるが、他の部門では意味の無い物となる、従って、グループウェアの効果を比較的早期に享受するのであれば、各部門で共通的に行われている事務を優先的に適用させる必要がある。

(4)改善策の検討

適用個所の検討を行ったあと、事務の効率化の観点から改善策を検討する。現行の事務フローとグループウェアの機能を比較し、どの個所にどのように適用させるかを検討し、導入後の事務フローを作成する。さらに、ここではグループウェアの導入効果を併せて予測する。なお、グループウェアの適用の弊害が、定性的な部分で生じる可能性があることから、定量的な効果と併せて定性的な効果も予測することが望ましい。

1−6 導入スケジュールの検討

グループウェアの導入時に行うべき作業項目を明らかにし、個々の作業にかかる時間を調整し、全体の導入スケジュールを作成する。なおここでは、単に導入に係る作業項目だけでなく、試験運用や運用マニュアルの整備、現行事務からの移行までを含めてスケジュール化する必要がある。

1. 導入に係る作業項目及びスケジュールの検討

2. 試験運用スケジュールの検討

3. 運用マニュアルの整備計画

4. 現行業務からの移行計画

 

 

 

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