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従って回付されるため、持ち回る必要がなくなる。しかも、現在どこまで回付されているか、どこで滞っているかなどが即座に把握できるのである。

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(3)事務の自動化の効果とは

事務を自動化することにより時間削減効果などが表れる。また、意思決定プロセスを明確化できるというメリットもある。しかし、更なる効果を求めるのであれば、それなりの努力や工夫が求められる。

1−4 グループウェアの有効活用に向けて

グループウェアは、共同作業を支援することによって、生産性の向上あるいは事務作業の効率化に大きく寄与するものであるといえる。しかし、グループウェアを真に有効活用するためには、解決すべき課題がいくつか存在する。

(1)ネットワーク世界への対応

グループウェアを本格的に利用する場合、従来現実の世界で人間が対面しながら行ってきた事務作業を、コンピュータネットワークという世界で行うことになる。従って、現実の世界からネットワークの世界ヘジフトさせるための課題を解消しなければならない。例えば、グループウェアはコンピュータネットワークの利用を前提としていることから、すべての利用者がコンピュータあるいはネットワークを利用できなければならない。また、実際の利用に際して、例えば電子メールとは非常に気密性がある機能であることから、極めて私的な情報が飛び交う可能性がある。さらに、ネットワーク社会におけるセキュリティやネチケット(ネットワークエチケット)も重要な課題となる。このような課題を解消するためには、利用者一人一人が、ネットワークの世界に対する知識やモラルなどを持たなければならないのである。

 

 

 

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