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(3)情報の共有化の効果とは

前述のように、グループウェアでは、必要なときに必要な文書を即座に検索及び参照する機能を提供している。しかし、ここでも留意すべきことは、必要な文書を取り出すまでの過程は、やはり生産的な活動とは言えないことである。言い換えると、単に既存の文書を手元に入手しただけのことである。要は、必要とされる電子化された情報を、迅速かつ確実に入手することができれば、その後の生産的活動において効果を上げることができるのである。

1−3 事務の自動化

事務の自動化という視点では、稟議などが最も適していると思われる。また、組織内における承認を得るための手段としても、稟議がよく使われている。しかし、現在行われているやり方では、利便性を欠く面も見受けられる。

(1)現状の問題点

稟議とは、主管者が稟議書を作成し、関係者に承認を求めることである。しかし、この稟議書を主管者が持ち回った場合には、かなりの時間が必要とされる。また、関係者がそれぞれ上位に持ち上げた場合にも、主管者から見た場合、どこまで回っているのか、どこで滞っているのかが不明となる。

(2)グループウェアに置き換えた場合の効果

グループウェアは、稟議を代表とするような事務でさえ自動化する機能を有している。あらかじめ経路を設定しておくことによって、自動的にその経路に

 

 

 

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