居ながらにして、即座に関係者及び会議室のスケジュールを把握し、予定を入れることができる。さらに、意思決定を伴わない報告会などは、電子メールに置き換えることも可能である。
また、電話などの例でも、要件を電子メールで送っておけば、送られた側は、自分の都合のよいときに閲覧し、回答することができる。
掲示板の例においても、電子掲示板を利用することにより、掲載者と閲覧者双方が、自らの席に居ながらにしてコミュニケーションを行うことが可能である。
(3)コミュニケーション支援の効果とは
前述のように、グループウェアとは、時間や空間に捕らわれずコミュニケーションを円滑に行う機能を有している。しかし、ここで留意すべきことは、コミュニケーションを行うこと自体は生産的な活動ではないということである。そもそも「生産的な活動」とは、既存に存在し得ない新しい事象を生み出す活動のことであり、すでに誰かが保有する知識や情報を入手しただけでは生産的な行動とは言えないのである。円滑にコミュニケーションを行うということは、すなわち、同じ量の知識や情報を収集するのであれば、より迅速に行うことができるということであり、言い換えると、一定の時間内において、より多くの知識や情報を収集できるということである。