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1−4 グループウェアの位置付け

(1)システム的な位置付け
 基幹系業務システムで扱われるデータは、ほぼ全庁的に利用されていることから、情報の共有化という点から見ると優れているといえる。しかしその反面、入出力様式が定型化されているため、様式以外の情報を付加する余地はほとんど無く、さらに、取り扱われている情報の多くが文字又は数値情報であることから、情報の表現力に限界がある。
 一方、個人を中心としたOA業務システムでは、自由な様式で記述することができ、しかも、文字や数値のみならずグラフや図柄なども扱うことができることから、情報を多彩に表現することができる。しかしその反面、その情報の管理自体は、個人の裁量にまかされている場合が多いため、他人が所有している情報の所在や内容については、ほぼ絶望的に判らないことが多い。従って、情報の共有化という点から見ると劣ると言わざるを得ない。
 これに対してグループウェアは、非定型情報を取り扱うことができ、さらに、その情報を共有化できため、基幹系業務システムとOA業務システムの弱点を補うことが可能である。すなわち、電算化あるいはOA化が困難であった、基幹系業務システムとOA業務システムの隙間を、システム化することが可能となる。

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