付けられた75mm2以上の断面をもつ連続した銅テープ又は銅ロープで構成されるものでなければならない。テープが使われる場合テープの下端は、横静索がマストを離れる個所で終わらせて75m2以上の断面をもつ銅ロープにクランプで確実に締め付けなければならない。銅ロープは横静索の下へ導いて、軽荷喫水線より十分下方に船が横傾斜した総ての状態のもとで浸されるような方法で船側に取付けられた面積0.2m2以上の銅板にクランプを使って確実に締め付けなければならない。
(4)鋼製マストを持つ木船及びFRP船
鋼製マストを取付けた木船及びFRP船には各マストに横静索がマストを離れる個所又はそれより上方で銅ロープを確実に取付けて、マストと良好な電気的接触を保たせ、上記(3)に適合する銅板をマストと接続しなければならない。
(5)木製又はFRP製マストを持つ鋼船
木製マストを取り付けた鋼船では、避雷針は、上記(3)に定められたようなスパイクに接続した銅テープ又は銅ロープで構成しなければならない。下端において、銅テープ又は銅ロープは、船体の最も近い金属構成部分にクランプで確実に締めつけなければならない。
(6)装備の詳細
避雷針は、できる限り直線形に通し、かつ、鋭く曲げることは避けなければならない。使用される総てのクランプは、のこぎり歯状の接触形であって有効に締め付けられる銅又は黄銅のものが望ましい。はんだ接合による接続は行ってはならない。
(7)抵抗
避雷針の抵抗は、マスト頂部とそれが接続されている接地板又は船体間で測定して0.02オームを超えてはならない。