(1) 接地銅板
接地銅板は水線下に設ける、大きさは0.2?以上(例えば定尺銅板(1200?×365?)の1/2以上)とし、厚さは0.5?以上とする。
(2) 主接地線
(a) 主接地線には、すずめっき軟銅線又は平角銅線を使用し、その大きさは断面積50mm2以上であることが望ましい。
(b) 主に、船体の上下方向になるべく直線的に布設し、下端は接地銅板に接続する。
(c) 甲板や隔壁を貫通する場合には、貫通ボルト(同一断面積以上のもの)を取付け、銅管端子又は圧着端子を使用してこれに接続する。
(3) 交接地線
(a) 交接地線にはすずめっき軟銅線又は平角銅線を使用し、その大きさは主接地線の約1/2の断面積とする。
(b) 交接地線は、電気機器の装備されている区画を対象として、主に船首尾方向になるべく直線的に布設し、主接地線に接続する。
(c) 大形金属構造物、例えば大形補機、燃料油タンク、燃料油管、清水タンク、梯子、クレーン、金属製リギンなども支接地線で有効に接地をする。
なお、無線機器が装備されている場合は、手すり、サッシ、ワイヤロープのような細長い金属物には、送信電波によって誘導電圧が発生することがあるので、これらの金属構造物はできるだけ空中線から離し、長さも短くすることが望ましい。
誘導電圧が人体に電撃を与えるおそれのある場合には、絶縁物で金属を被覆するか、支接地線で主接地線に接続する。