日本財団 図書館


 -1.電気機器の接地

 人が触れるおそれのある非導電金属部の接地が要求されている。固定機器の場合には接地線により、移動機器の場合にはキャブタイヤコードによって接地する。規則によっては接地線のサイズを規定しているものもある。
 -2. ケーブルの接地

 ケーブルの金属被覆を接地することが要求されている。また、金属被覆の電気的な連続性を要求している規則もある。
 -3. 一般金属部の接地

 特にFRP船に関連した規則では、静電気や電磁誘導等によって帯電するおそれのある金属製の構造物などの接地を要求している。また、金属製の燃料油タンクや燃料管及びFRP製の燃料タンクの金属付着品などの接続と接地を要求している。
 -4. 避雷針

 非導電材製のマストのマストトップには避雷針を装備することを要求し、避雷導体のサイズや抵抗値についても規定している。

10.3.3 接地の方法

 接地を効果的にさせるためFRP船では、図10.9のように特別の接地銅板と接地線を設ける。無線機器用と一般用とは、分離して設置したほうがよい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION