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h1= 1m当たりの作業時間

h2= 1kg当たりの作業時間

L = 使用ケーブル合計長(単位m)

W = 使用ケーブル合計重量(単位kg)

 即ち、ケーブルの使用量を電気蟻装工事の管理量とし、能率はケーブル1m(又は1kg)当りの作業時間で表される。この数値は船の種類、電気設備の規模、適用ルール、作業者の能率などにより異なる経験値である。上記により各船ごとの計画時間が出れば、他船の計画と重ねて年間操業時間、更に細かく月間、週間の操業時間の山積み計画を立てて、人員の配置を行い、実績の作業時間は毎日又は毎週集計を行い、予定と実績を対比しつつ管理する。

-2.工程管理

 工程すなわち工事日程の管理は、工事の計画段階で工程表を作成し、これにより工事節点の監督、他職種との工事順序の調整、図面機器・材料の入手、手持ち工事の削減などのコントロールを行いつつ工事の進捗状況をチェックし、消込みを行う。進捗状況のチェックは、一般に布設ケーブル長を管理量として行うが、場合によってはケーブル重量、電気騰製品重量、結線点数、調整試験完了点数などが使用又は併用されることもある。工程表は、表1.3に示すような1隻分を表示したものを中心として、更に区画別の、又は1〜2週間程度の短期の工程表を作ってきめ細かな管理を行うことが望ましい。

-3. 材料管理

 蟻装工事が円滑に進められるか否かは、予定通りに図面及び諸材料機器が入手できるか否かに負うところが大きい。機器材料の納期管理は工作部門でなく生産管理部門が行ない、機器材料の発注、製作、納入の節点は、工事上必要とする時日から逆算して決定され、監視されるようなプログラムにしておく必要がある。このためには、船種別、状況別の標準日程を確立しておくとともに、その前提として諸材料の標準化、十分な精度の子量把握などのシステム化が条件となる。

 

 

 

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