1.3.2 工事計画と管理のボイント
工事の計画を立て、これを管理する場合、対象となるのは「人」、「時間」、「物」の三つである。更に「金」があるが、
これは前記の三つを通して管理されることになる。
(3) 材料、部品等の標準化と工期等の計数化
例えば、一品注文製作の電路金物を標準化された組合せ金物に置換えることにより、材料価格と生産管理が有利になる。また艤装工事を一定の管理しやすい要素(例えば使用ケーブル量)で量的に把握することにより、適正な工数計画や工程の進捗状況のチェック、能率管理が可能となる。
(4) 治具、工具類の開発、機械力の導入
従来訓練した人手に頼っていた作業を、治工具を開発してこれを利用するとか、機械を導入するなどして能率の向上に努める。
(5) 電算化
電算化によって工数の集計、管理量の集計、能率の計算、工程の設定、工程の変更に伴う新工程の設定、配員の計画など間接的な管理業務の効率化が可能となる。
-2. 改善の着眼点
改善の着想を得るためのヒントとなるものを次に掲げておく。
(a)廃止したらどうか
(b)まとめたらどうか(例多心線の使用)
(c)分けたらどうか(例分業化による能率向上)
(d)入れ替えたらどうか
(e)逆にしたらどうか
(f)タテをヨコ(ヨコをタテ)にしたらどうか
(g)拡大(縮小)したらどうか
(h)共通点(相違点)は何か
1.3.4 工事の管理
-1. 工数管理
計画時間の算定は通常次の経験式による。
H=Lxh1 又は H=W×h2
ただし H=計画時間(単位時間)