1.3.2 工事計画と管理のボイント
工事の計画を立て、これを管理する場合、対象となるのは「人」、「時間」、「物」の三つである。更に「金」があるが、これは前記の三つを通して管理されることになる。
(1)人の管理
全期及各期ごとの所要工数の山積計画、人手の確保、作業量の平準化、配員の適正化、能率向上、安全の確保、技術の改善、品質意識の向上
(2)時間の管理
工程計画、進捗状況のチェック、手持ち工事の低減、材料入手の円滑化、工期の短縮
(3)物の管理
材料・機器・図面などの適時入手、物量把握、巌製品の精度の向上、価値分析による無駄のない購入、標準化によるコストダウン
1.3.3 工事の改善、合理化
管理することによって、常に現状の改善、合理化に努めることが重要である。
-1. 手法例
(1)作業性の改善
天井に付ける電路をブロック反転時に取付けたり、電路を床下にするなどにより、上向き作業を楽な下向き作業に変えることができる。また、船内工事を、先行騰装又はメーカーでのユニット工事に移行することにより、作業環境や姿勢が改善され、工数の節減、工期の短縮、品質の向上、安全の確保が可能となる。
(2)同種作業の集約
作業分析を行って同種の作業をまとめることにより、仕事の段取りが良くなり、工期の短縮、工数や材料の節減が可能になる。