操舵室、海図室は、独立した1回路とするが、海図台灯などを含む集合制御盤のグループスイッチ盤において操作する場合もある。
照明系統は、その付近の電灯器具を同じ系統とするのが経済的であるが、場所や用途により異なった2系統で給電する場合もある。
これは、なんらかの原因でその1系統が停電した場合、他の系統により照明を維持することができるためである。通路、機械室、機関室などには、2系統で給電されることが望まれる。
居室の場合は、標準的に、1回路に2個の接続箱(2部屋分)を子定しておけばよい。
また、配線上、レセプタクルの送り端子を使用して電灯器具を接続したり、電灯器具からレセプタクルヘ送り接続することが考えられるので、そのように系統を組んでもよい。
9.4.2 航海灯回路
電気式航海灯への給電に当たっては、航海船橋上に設けられた航海灯制御盤を経て行なわなければならない。また、電源から航海灯制御盤までの電路は、すべての電源を通じて2回路以上とし、かつ、うち1回路は独立のものとし、他の1回路は船橋上において使用する小形照明器具以外のものに給電する電路と共用してはならないとされている。(船舶設備規程第272条)
各電源から航海灯制御盤までの給電回路を図9.7に示す。