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救助用の船舶や航空機による捜索が困難なことがある。その短所を補うためにホーミング用として、このレーダートランスポンダーが使用される。

この装置は、救助のために近づいてきた船舶や航空機のレーダーからの電波(9GHz)を受信し、その応答電波を発射し、それをレーダーが受信したときに、遭難船舶からの信号であることが分かる符号がレーダースコープに付されて、遭難船舶の位置を正確に示すことができるものである。

(10)NTT船舶電話この装置は、内航船などの無線通信手段の一つとして、船舶よりNTTの船舶電話基地局を中継して、一般の電話回線に接続し運用されているものである。

約120の基地局が日本全国の沿岸をカバーし、通話できる範囲は、 陸岸からおよそ50〜100Km位までである。ただし、超短波を使用しているため電波の性質上、島陰などでは通話状態が乱れることもある。

これらの電波障害の解消及び通話範囲の拡大(陸岸より約370Km)

を図った装置として、N−STAR衛星を利用した衛星船舶電話(サテライト・マリンホン)がある。

 

 

 

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