吹鳴制御装置は、信号発停に適合した電気制御回路で構成され自動信号装置などが設けられ、吹鳴操作は押ボタンスイッチで行なわれる。
なお、自動信号装置は、主に霧中信号を発信するもので、信号に応じた吹鳴休止時間を前もって設定しておき、タイマーにより反復動作させるものである。
また、音響信号と同時に動作する視覚信号として白煙信号装置又は発光信号装置が併用される場合があるが、このときは汽笛の制御回路と連動する別の回路を設け、汽笛と同時に動作するようにする。
7.1.7 拡声装置
拡声装置は、操船・荷役指令、船内指令などに使用されている。
操船・荷役指令装置は、400Wz船上通信装置と組合されている。
船内指令装置は、娯楽放送設備と一体化されたり、着信装置により自動交換機と結合されているものもある。構成は増幅装置、スピーカ、マイクなどからなり、指令目的及び周囲の状況に応じた適当な容量のスピーカで特定の場所から指令放送を行う。
7.1.8 警報装置
警報装置は、非常に範囲が広く、すべてを述べることはできないので、ここでは一般的な警報装置について述べる。
-1.一般警報装置
船内一般警報(ゼネラルアラーム)といわれるもので、その構成は次のとおりである。
なお、IM017回総会(1994年)の決議により75dB以上の音圧レベルを要求される方向にあるので、注意を要する。
(a)スイッチ……普通、操舵室に装備する。
(b)ベル……各甲板ごとに適当数。
(c)モータサイレン又は電子ホーン………機関室に適当数。
防音構造の集中制御室などは、ベルとするのが普通である。
(d)ヒューズ箱……隔壁甲板上適当な場所に装備。箱内にはヒューズ
を装備し、各甲板ごとに1回路とする。