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(5)光束発散度

単位面積当たりに発散される光束をいう。発光する曲面の全表面積をS〔?〕とし、ここから光束F〔lm〕が各方向に発散されているとすると、光束発散度Rは、R=F/S〔lm/?〕となる。

単位は照度と同じルックス〔lx〕であるが、区別のためラドルックス〔rlx〕で光束発散度を表す。

(6)演色性

物を見るときの標準光として国際的に定められているのは、100W白熱電球に近いA光(色温度約2854°K)、太陽直射光の代表としてB光(色温度約4870°K)、及び昼光の代表としてのC光(色温度約6740°K)の3つである。

蛍光ランプは、白熱電球に比べ長波長光の不足が甚だしいので、演色性が著しくずれる。そのため深赤色を出す蛍光物質が加えられ改善されている。

光源を漬色性のよい順に並べると、キセノンランプ、デラックス形蛍光ランフ、白熱電球となる。

(7)経済性

耐用年数を10年と考え、器具代、配線費の年間固定費をf、掃除・修理などの年間維持費をc、年間点灯時間をHとすれば、時間当たりの固定費及び保守費は(f+c)/Hである。

購入費をP、ランフ交換労務費をP'、ランプ寿命をL時間とすれば、時間当たりのランフ費は(P+P')/Lである。

電力料金を時間当たりRとし、そのランプより得られる光束をFとすれば、そのランプの光の時間当たりの単価uは次のようになる。

u=l/F((f+c)/H+(P+P')/L+R)実際には得られる照度当たり単価を比較するのが実用的であることが多いので、照明率を乗じて、Fの代りにE(円/lx・

 

 

 

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