日本財団 図書館


-2.巻線形誘導電動機

巻線形誘導電動機の始動には、二次側に抵抗器を接続し、タイマあるいは電流リレーを使って順次抵抗を短絡する方法をとるが、この方法は始動トルクを大きくするとともに始動電流を制限したい場合に効果がある。図4.8に巻線形誘導電動機の始動回路を示す。

207-1.gif

 

4.2.3 電動機の始動方法の選定

かご形誘導電動機の始動方法としては、経済性などの点からでき
 る限り全電圧始動とすることが望ましいが、大形電動機の場合には、?瞬時電圧降下、?原動機容量及び?発電機容量について検討し、問題なければ全電圧始動とし、不具合がある場合には、スターデルタ始動、リアクトル始動又はコンドルファ始動の中から負荷の始動特性に適した始動方法を選定する必要がある。

-1.瞬時電圧降下

電動機始動時の発電機の瞬時電圧降下を次の式で計算し、その値が15%を超える場合には全電圧始動とはしないのが一般的である。

Vd=X'''d/(Xe+X'''d)×100〔%〕   ・・・(式1)

ただし

X'''d=(X'd+X'''d)/2         ・・・(式2)

=負荷投入時の発電機リアクタンス〔PU〕

Xe =発電機定格電流/電動機始動電流・・・(式3)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION