4.2.2 電動機の始動方法
-1.かご形誘導電動機
かご形誘導電動機の始動電流は一般に大きく、定格電流の5〜7倍程度の値となる。かご形誘導電動機の始動方法には次のようなものがある。
(1)全電圧始動
この方式は図4.1のように、直入始動であって、広く使用される。
始動電流が大きい反面、大きな加速トルクが得られ、始動時間も短い。価格も最も安価である。
(2)スターデルタ始動
始動電流、始動トルクがいずれも全電圧始動の1/3になる。しかしながら、スターからデルタに切換わるときに突入量流が発生する。この突入電流が最大となるのはスターからデルタに切換えた際、電動機の固定子巻線の残存電圧と電源電圧の位相差が180゜となり、固定子巻線の残存電圧と電源電圧が重複されて電動機に加わ