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数和とする。

(b)交流分と直流分とに分けて考える。

(c)初期過渡減衰を考慮し過渡減衰は考えない。

(d)発電機の負荷時には発電機寄与分を10%増加する。

(e)時定数の変化は発電機のみを考慮する。

(f)電動機の寄与分は一定倍数を乗じる。

(g)母線から短絡点までの給電回路のインピーダンスは発電機に対して直列であるとする。

次に、図3.16の回路図を基に、その計算法の一例を示す。

なお、この計算に用いたインピーダンスの記号において、大文字アルファベットは絶対値を示し、小文字アルファベットはパーセントユニットを示す。

-1.回路定数

交流発電機:445〔V〕、3φ、60〔Hz〕、6P

350〔kVA〕(280kW)x3台

誘導冒動機の定格電流の合計:ΣIm=652〔A〕

(電力調査表の最大負荷時における定格電流値の合計)

三相変圧器(単相3台):440/105〔V〕、3φ、60〔Hz〕

60〔kVA〕 x1組

発電機定格電流:          Ign  454 [A]

〃 定格相電圧:         Vgn  257 [V]

〃 直軸初期過渡リアクタンス:  x’d 17.4 [%]

〃 直軸過渡リアクタンス:    x'd  25.6 [%]

〃 初期過渡時定数:       T’d 0.006 [秒]

〃 電機子時定数:        T'd  0.029 [秒]

〃 電機子抵抗:         ra  1.649 [%]

                (Ra = 0.000934Ω)
  発電機回路のケーブル TPYC−80×3

発電機から主配電盤母線まで25〔m〕、60〔Hz〕として

 

 

 

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