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-4.優先遮断

優先遮断とは、発電機が過負荷状態になった場合、船内の重要回路への給電の持続を確保するため、重要でない回路への給電を自動的に切離し、発電機の負荷状態をその定格出力以下に戻す動作をいう。

発電機の過負荷による熱的な損傷を防止するため長限時過電流引外し装置(LTD)を備えているが、発電機の過負荷により直ちにLTDが動作して発電機用ACBを引外すことは船内配電系統の全停電(ブラックアウト)につながり、船と人命の安全にとっては好ましいことではない。このため発電機の定格出力運転台数、船内の需要電力、負荷状態などを考慮して、もし、発電機が過負荷状態となり引外されるおそれのある場合には、発電機用ACBのLTDが動作する前に船内の非重要負荷への給電用遮断器の遮断、あるいは、非重要負荷を停止させる。

優先遮断用過電流継電器の動作特性は、発電機用ACBのLTDの動作特性とできるだけ接近し、かつ、協調のとれたものでなけれ

 

 

 

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