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を行うなど本質的な機能は主配電盤と同じである。

常時は非常負荷、重要負荷に主配電盤から非常配電盤を経由して給電しておき、その信頼性を確保している。

(図3.5参照)

非常配電盤の配置については、下記の点に注意すること。

(a)隔壁甲板の上方であること。

(b)機関室囲壁の外部であること。

(c)船首隔壁の後方であること。

(d)非常発電機にできる限り近接した場所であること。

 

3.2.4 保護装置の選定・適用

船内記竜系統における過電流保護装置の使命は、船内の電気設備(電気機器及び電路)を、短絡を含むすべての過電流から保護することである。これらの保護装置は、故障回路を遮断し、回路の損傷と火災の危険を除くとともに、他の回路をでき得る限り連続して使用し得るものでなければならない。

船内配電系統の保護方式並びに保護装置の選定・適用に当たっては、まず第一に、それぞれ保護すべき電気機器や電路の過電流特性(過負荷及び短絡電流特性)に対して適切なものでなければならない。次に、船の航行や人命の安全の立場から、単に、故障回路を切離すだけでなく、重要負荷に対しては、それらの回路への給電の持続性を確保するため、保護装置相互間の協調をとり、切離しする回路を故障回路だけに局限するような保護方式、即ち、“選択遮断保護方式”を採用したシステムでなければならない。

また、船の航行や人命の安全と直接関係のない回路に対しては、経済性を考慮した保護方式、即ち“後備遮断保護方式”を採用したシステム設計としてよい。

-1.回路の保護

配電回路の短絡電流を含め過電流保護として使う遮断器やヒューズは、次のように設けなければならない。

(1)直流回路の正極と負極、交流回路の各相には、十分な定格遮断容量を持つ短絡保護装置を備えること。

 

 

 

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