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とにより行い、出力周波数の調整は主機駆動発電機の励磁電流を制御し、同期調相機を駆動するために主機駆動発電機から整流器及びサイリスタインバータを通して同期調相機へ与えられる駆動電力を制御することにより行う。同期調相機はこの外、船内負荷が必要とする無効電力を供給したり、船内電気系統に短絡事故が発生した場合に保護協調のために必要な持続短絡電流を供給するなどの役割りを持っている。なお、主機駆動発電機と並行運転される発電機を同期調相機として兼用することもできるが、この場合通常よりもkVA容量が大きくなるので注意を要する。

サイリスタインバータ方式において図2.15の整流器をサイリスタインバータに置換えて、主機駆動発電機の励磁電流を制御する代りに、このサイリスタインバータの点弧位相を制御して同期調相機の駆動電カを制御しているものもある。

プロペラ軸の回転数に対する主機駆動発電機の出力特性を図2.16に示す。

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