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-6.駆動方式
一般に船舶用発電機の駆動方式には、原動機と直結し駆動する方式、ベルトなどにより駆動する方式、及び主機で駆動する方式の三通りがある。

原動機と直結したときの問題として、軸系のねじり振動と原動機の速度変動率の問題が挙げられる。これらの問題については、機関部の協力も得て原動機メーカーへ十分な検討を依頼しなければならない。

特に、速度変動率については、近年の高過給化された原動機では負荷投入時の速度変動特性が悪くなってきており、発電機側慣性モーメント値(GD2)の変更が必要な場合もあるので注意を要する。

(1)直結駆動方式

この方式には、直結の仕方として原動機と発電機の直結面に弾性体を介する方式と介しない方式の二通りあり、前者をフレキシブル直結、後者をリゾット直結と呼んでいる。

(2)ベルト駆動方式

ベルト駆動方式は、ねじり振動などを考慮する必要はないが、ベルトの本数、プーリーの径などを決める必要があり、又、ベルトの緩み、摩耗など保守点検を常に行う必要がある。一般に発電機は原動機と直結しているが、集魚灯用発電機などのように電圧及び周波数変動が余り問題にならない用途には、主機によるベルト駆動方式が使われる。

(3)主機駆動方式

2.3.5で述べる。

-7.単独運転用発電機と並行運転用発電機

並行運転を行う発電機は、原動機の調速機の特性により大きな影響を受ける。

また、並行運転用発電機には、界磁にダンパ巻線(制動巻線)が施され、更に横流補償装置を設けている。

-8.特 性

 

 

 

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