2.3 発電機
2.3.1 発電機の形式
-1.交流発電機
最近の般用交流発電機の励磁方式としては、自励方式又はブラシレス方式がほとんどで、直流発電機を励磁機として直結する他励方式のものは採用されていない。
交流発電機は、静止励磁装置を発電機本体の上部に搭載したものが多く、設置場所の節約と、冷却風の取入れを励磁装置を通して強制冷却することにより部品の小形化を図るなどメリットが多い。
全閉形発電機にあっては、上部に空気冷却器を搭載し、海水又は清水で冷却した空気を循環させる方式をとる。
空気冷却器は、管の破損に対して冷却水が機器内部に侵入しないように管を二重にするなどの安全対策が必要であるが、空気冷却器が故障しても定格出力が出せるように考慮されている。
回転子は、究極形と円筒形のものがある。両者は性能面ではほぼ同等であるが、高速大容量のターボ発電機に対しては、強度上優れている円筒形が用いられている。
発電機の絶縁については、近年F種絶縁のものが多く使用されるようになったが、小形発電機ではメーカー標準によりB種絶縁が使用される場合もある。
-2.直流発電機
直流発電機は、蓄電池充電用には分巻発電機が適しているが、一般には複巻電竈機を採用し、負荷変動による電圧の変動を少なくしている。
2.3.2 交流発電機
-1.外被の保護形式船舶用発電機の保護形式には、?保護形、?防滴形、?防滴保護形、?全閉内冷形があるが、一般には防滴保護形が多く使われている。