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く、中小型造船所においては生産設計はあまり行われていない。

なお、生産設計図はその工場の建造システムに合致したものでないと効果がないので、内容、範囲及び表現方法など各社それぞれ独特のものである。

-4.生産設計の行われていない場合は、作業者自身が現場で機能設計図を基に、担当部分のみを作図するか、又は現場調査の上、位置出しをして工事を進めるのが一般的である。

-5.設計の良否は、船の性能を左右し、また現場の工事にも大きく影響するので、設計者は過去の実績を重視するとともに、能力を十分に発揮して新しいアイディアを取り入れるなど緻密な設計をしなければならない。

-6.電気部門の基本設計では、契約に先立ち、基本性能にかかわる電気機器の概要を記述した基本要目表を作成する。これを基に船主と打合せを行い、船主の希望を入れて諸事項の確認を行う。

電気機器には電気部門で独自に決定されるものと、船体部、機関部の関連で決定されるものとがあり、電装設計者は、他部門の仕様についても絶えず注意を払い連絡を密にして仕事をしなければならない。

-7.電気部主要目の設定手順は図1.1に示すとおりである。

 

 

 

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