(6)造船所各部門担当技術者と電装業者との間で、関連工事の打合せを行う。
(7)造船所の担当電気技術者と連絡をとりながら基本設計を行い、次いで詳細設計を行う。ただしこれらが同時に行われることが多い。
(8)造船所及び船主に艤装設計の承認図を提出し、協議する。
(9)承認図に関する打合せ終了後、図面を訂正する。
(10)最終図面を迎愉局、海運支局又は船級協会並びに船主に提出し、承認を求める。
(11)電装業者手配の機器について、注文仕様書を作成し、メーカーに機器を発注する。
(12)メーカーからの承認図を調査し、必要に応じて改正希望事項を付記してメーカーに返却する。
(13)機器の承認図(メーカーの作成因)を造船所及び船主に提出し、承認を受ける。
(14)饒装設計図及び機器図面の承認返却が終了すれば、艤装工事に着手する。
1.1.2 基本設計と詳細設計
-1.船舶設計は、大別すると、基本設計と詳細設計に分けられる。
基本設計は、船の基本となる性能及び構造を決定するものである。
詳細設計は、基本設計で決定された設計・計画に基づき、船の建造工事ができるように、その内容を具体的に図面や一覧表に表現するものである。
-2.詳細設計は機能設計と生産設計に分けられる。機能設計は、
安全面を十分に考慮しつつ、装備機器が能率的、効果的に動作するように、機能面に重きをおいて図面を作成することである。もちろん、経済面も十分念頭において設計することはいうまでもない。
-3.生産設計は、現場作業に必要な詳細な工作図面を作成することである。
しかし、生産設計部門を持ち工作図面を作成して現場に出図し、これによって艤装工事を実施しているのは大型造船所に多