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決定する輸入計画に従って、グローバルな輸入枠が設定されるが、同時に双務貿易協定を維持している諸国(日本、台湾、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、ポーランド、スイス、エジプト、イスラエル、ハンガリーなど)からの輸入に対する特別割当ても設定される。
特殊な品目に対しては、輸入ライセンスは実績のある輸入業者のみに発給される。
但し、輸入商品の最終消費者とみなされる工業・農業生産者は規制されない。
通貨は、西アフリカ通貨同盟加盟国の共通であるCFAフランが、コートジボアールの決定通貨であり、CFAフランは原則として、フランス・リヨンとリンクされている(100CFAフラン=1フランス・フラン)。
コートジボアールの為替管理は、経済・財務・企画省財務局が管掌する。
対外為替取引は、すべて、公認銀行また郵政局を通じて行わなければならない。
西アフリカには、コートジボアールを含む西アフリカ7ヵ国共有の中央銀行(Banque Centrale des Etats de l’Afrique de l’Quest “BCEAO”)があるが、コートジポアール独自の中央銀行はない。
輸入決済は、50万CFAフランを超える輸入は、公認外国為替銀行による手形支払い場所の指定を受けなければならない。
また、50万CFAフラン以下の場合でも、通関前に金融取引の引受けがあれば、上記の場合と同様である。
輸入業者は、輸入ライセンスまた輸入証明書を提示すれば、輸入に必要な外貨を購入できる。
コートジボアールは、西アフリカ関税同盟に加盟しており、輸入関税は3通りの税率を設定している。
なお、輸入関税のほかに次の3種類の賦課税があり、特定品目には更に国内消費税などが付加される。
(1)輸入関税
関税定率表に記載されている税率は、最低税率であり、評価額はCIF価格によっており、品目により5〜25%が課せられる。
輸入品は原産国によって、次の3種別で課せられる。
 
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